40代、50代になると、肌のくすみが気になりだしますよね。ハリや弾力も失われ、顔の輪郭もぼやけてきます。
そんなことを自覚し始めると、明るい輝きのあるアクセサリーを身に着けている同年代の女性が、とっても華やかで若々しく見えてきませんか?
私の場合、キラキラしたものが大好きなので、20代の頃はネックレスで水ぶくれができたり、ピアスホールから膿が出たりしても、おしゃれのために無理やりアクセサリーを着けていました。
若くてお金もなく、安価なアクセサリーばかり着けていたせいもあると思いますが、その症状が金属アレルギーの反応だと気づいてからは、悲しいけれどなるべくアクセサリーは着けないようにしてきました。
それがある時、プレゼントしていただいたネックレスを恐る恐る着けてみたところ、まったくアレルギー反応がでなかったのです。
嬉しくてそれから毎日着け続けていたのですが、不注意でチェーンが切れてしまい交換したところ、途端にアレルギー反応が出てしまいました。
ということは、同じようなシルバー、同じようなゴールドに見えても、アレルギー反応が出る素材と出ない素材がありそうです。
そこで今日は、そもそも金属アレルギーとは何なのか!?というところから調べてみましたので、お付き合いくださいね。
金属アレルギーの症状
金属アレルギーの症状は、金属が皮膚に触れた部分に現れることが多いですが、全身に広がることもあります。
- かゆみ: 最も一般的な症状で、金属が触れた部分に強いかゆみが生じます。
- 発疹: 赤みを帯びた発疹が現れ、場合によっては小さなブツブツや水ぶくれができることもあります。
- 腫れ: 触れた部分が腫れることがあります。特に長時間金属に触れていると、腫れがひどくなることがあります。
- 水ぶくれ: 重度の場合、水ぶくれや膿疱(のうほう)ができることがあります。
- 皮膚のただれ: かゆみや発疹がひどくなると、皮膚がただれることがあります。
症状が出やすい部位
- 耳たぶ: ピアスなどのアクセサリーが原因で、耳たぶに症状が出やすいです。
- 首や手首: ネックレスやブレスレットが原因で、首や手首に症状が出ることがあります。
- 指: 指輪が原因で、指にかゆみや発疹が現れることがあります。
全身型金属アレルギー
まれに、金属が体内に取り込まれることで全身に症状が現れることがあります。
例えば、歯科治療で使用される金属や食品に含まれる微量の金属が原因となることがあります。
セルフチェック項目
- アクセサリーや時計を身につけた箇所にかぶれや湿疹ができる
- 身につけていた金属を外すと症状が軽減する
- 汗をかくと症状が悪化する
- 口の中に口内炎や痛み、ただれがある
金属アレルギーのメカニズム
- 金属のイオン化: 金属が汗や体液と接触すると、金属イオンが溶け出します。
- タンパク質との結合: 溶け出した金属イオンが皮膚のタンパク質と結合し、新たなアレルゲンが形成されます。
- 免疫反応: 体の免疫システムがこの新たなアレルゲンを異物として認識し、アレルギー反応を引き起こします。
主な原因金属
- ニッケル: 最も一般的な原因金属で、アクセサリーや衣類の金具などに多く使用されています。
- コバルト: ニッケルと同様に、アクセサリーや医療用具に使用されることが多いです。
- クロム: 皮革製品やステンレス製品に含まれることが多く、アレルギーを引き起こすことがあります。
金属アレルギーが起こる人と起こらない人の違いは?
金属アレルギーが起こるかどうかは、主に以下の要因によって決まります:
1. 遺伝的要因
アレルギーを促進する遺伝子が過剰に発現していたり、アレルギー抑制遺伝子が欠損していると、金属アレルギーを起こしやすくなります。
2. 免疫システムの違い
免疫システムが特定の金属イオンを異物として認識しやすいかどうかが影響します。
これにより、同じ金属に触れてもアレルギー反応が出る人と出ない人がいます。
3. 環境要因
- 接触頻度:
金属に頻繁に接触する環境にいる人は、アレルギーを発症しやすくなります。例えば、アクセサリーをよく身につける人や、金属を扱う仕事をしている人などです。 - 汗や湿度:
汗や湿度が高い環境では、金属がイオン化しやすくなり、アレルギー反応を引き起こしやすくなります。
4. 体質
- 皮膚のバリア機能:
皮膚のバリア機能が弱い人は、金属イオンが皮膚に浸透しやすく、アレルギー反応を起こしやすくなります。
金属アレルギーを予防するには
金属アレルギーがあっても、適切な素材や対策を選べばピアスやネックレスを楽しむことができます。以下のポイントを参考にしてみてください。
素材の選び方
- 純度の高い金属を選ぶ: プラチナや18金以上のゴールドは、アレルギー反応が出にくいとされています。
- チタンやサージカルステンレス: これらの素材もアレルギー反応が少ないため、安心して使用できます。
- ニッケルフリー: ニッケルは特にアレルギーを引き起こしやすい金属なので、ニッケルフリーの製品を選ぶことが重要です。
詳しくはこちら:金属アレルギーを起こしにくい素材
使用時の注意点
- 汗をかきやすい時期や運動時は避ける: 汗で金属が溶け出しやすくなるため、アレルギー反応が出やすくなります。
- 着用時間を短くする: 長時間の着用は避け、必要な時だけ身につけるようにしましょう。
- 肌とアクセサリーを清潔に保つ: 汗や汚れが付着しないように、こまめに拭き取ることが大切です。
その他の対策
- コーティング: アクセサリーに透明なコーティングを施すことで、金属が直接肌に触れないようにする方法もあります。
- パッチテスト: 新しいアクセサリーを使用する前に、パッチテストを行ってアレルギー反応が出ないか確認することをおすすめします。
パッチテストのやりかた
パッチテストは通常、製品の一部を肌に直接接触させて行います。以下の方法で試してみてください。
パッチテストの具体的な方法
- アクセサリーの一部を使用: ピアスのポスト部分やネックレスのチェーン部分など、肌に直接触れる部分を選びます。
- テスト部位に固定: 絆創膏やテープを使って、選んだアクセサリーの部分を二の腕の内側や太ももの内側などに固定します。
- 24時間観察: 24時間そのままにして、赤みやかゆみ、腫れなどの異常が出ないかを確認します。
- 異常がないか確認: 24時間後に異常がなければ、さらに48時間観察し、再度異常がないか確認します。
注意点
- 敏感肌の場合: 敏感肌の方は特に慎重に行い、少しでも異常があれば使用を中止してください。
- 異常が出た場合: 赤みやかゆみ、腫れなどの異常が出た場合は、すぐに使用を中止し、必要に応じて医師に相談しましょう。
金属アレルギーを起こしにくい素材
金属アレルギーが起こりにくい素材とその理由、特徴をまとめました。
1. チタン
チタンは非常に安定した金属で、汗や体液と反応してイオン化しにくいため、アレルギーを引き起こしにくいです。
軽量で耐久性が高く、錆びにくい。医療用具やアクセサリーに広く使用されています。
2. プラチナ
プラチナは化学的に安定しており、アレルギー反応を引き起こすことが少ないです。
高価でありながら、非常に耐久性が高く、変色しにくい。
結婚指輪や高級アクセサリーに使用されることが多いです。
3. サージカルステンレス(316Lステンレス)
サージカルステンレスは、自己不動態化皮膜を形成し、金属イオンの溶出を防ぐため、アレルギーを引き起こしにくいです。
医療用具やボディピアスに使用されることが多く、耐久性と耐腐食性に優れています。
4. ゴールド(18金以上)
高純度のゴールドは化学的に安定しており、アレルギーを引き起こしにくいです。
高価であり、ジュエリーに使用されることが多い。18金以上の純度が推奨されます。
5. ジルコニウム
ジルコニウムは酸化膜を形成し、金属イオンの溶出を防ぐため、アレルギーを引き起こしにくいです。
耐腐食性が高く、医療用具や高級ジュエリーに使用されます。
6. タンタル
タンタルは非常に安定した金属で、アレルギー反応を引き起こしにくいです。
耐久性が高く、医療用具や高級ジュエリーに使用されます。
7. ニオブ
ニオブは化学的に安定しており、アレルギー反応を引き起こしにくいです。
耐腐食性が高く、医療用具やジュエリーに使用されます。
8. シルバー925
シルバー925は一般的に金属アレルギーを起こしにくい素材とされていますが、完全にアレルギーが出ないわけではありません。
シルバー925は92.5%が純銀で、残りの7.5%は銅やニッケルなどの合金が含まれています。この7.5%の合金部分がアレルギー反応を引き起こすことがあります。
シルバー925の7.5%の合金部分に使われる素材で、アレルギーを起こしにくいものにはいくつかの選択肢があります。
- 銅: 銅はシルバー925の合金部分に一般的に使用される素材で、比較的アレルギーを起こしにくいとされています。
- パラジウム: パラジウムはプラチナグループの金属で、アレルギーを起こしにくい素材の一つです。
- ニオブ: ニオブは耐腐食性が高く、金属アレルギーを起こしにくい素材として知られています。